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SMAPの木村拓哉(33)主演の映画「武士の一分」(12月1日公開)
が、山田洋次監督(75)の時代劇作品の中で最高の三百数十館で上映さ
れることが2日、分かった。この日、原作者・藤沢周平さんの故郷である
山形・鶴岡市で“ジャパンプレミア”が開催。キムタクらは貸し切りの特
別列車「武士の一分号」に乗り込み、現地入りした。封切りまで約2か月
。最大規模での公開は早くも「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」超え
の格好だ。

映画「武士の一分」が、この日までに約300館以上で公開されることが
決まった。山田監督の時代劇映画では「たそがれ清兵衛」(02年)の
231館、「隠し剣 鬼の爪」(04年)の287館を抜き過去最大規模。

「武士-」は藤沢周平原作時代劇の3部作の最後を飾る作品。巨匠と木村
の初タッグ作品として大きな話題を集めている。製作の松竹は「洋画並み
の公開館数」と鼻息も荒く、今後もスクリーン数が増えそうだ。

山田監督にとって、うれしいニュースが続いた。この日は3部作の前2作
で撮影に訪れた鶴岡市で、“日本一早い試写会”が開催。「武士-」も庄
内藩をモデルにした海坂(うなさか)藩が舞台。ゆかりの地の人に一番最
初に見てもらおうと恩返し企画に、木村と檀れいが賛同。当日まで伏せら
れ、サプライズでキャンペーンに同行した。

木村は山形初訪問。3人そろって貸し切り列車「武士の一分号」に乗り、
新潟駅を出発。偶然にも、映画の上映時間とぴったり同じ2時間1分かけ
て鶴岡駅に到着した。

市内の荘内神社でヒット祈願を行った3人は芋煮をふるまわれた。集まった
80人と地元の名物料理を味わったキムタクは「んめのぉ(うまいなあ)」
。映画で披露した庄内弁で感謝すると、場は大いに沸いた。

鶴岡市中央公民館では、450人を前に舞台あいさつ。山田監督は「みなさ
んの先祖のお話と思ってご覧ください。山形で大ヒットすることを願います
」と呼び掛けた。

SMAPとしてデビュー16年目に入った木村だが、地方キャンペーンは意
外にも初めて。それだけこの映画への思いは強い。「テレビは“郵送”です
が、今回は手渡しできる感覚」と充実の表情。「人生の先輩方が山田作品を
見ているんだなあ、とリアルに感じられた。自分は新参者ですが、やる気が
わきました」と振り返った。鶴岡での手応えとともに「武士の一分」がヒッ
トに向け、好発進を切った。

◆武士の一分 下級武士・三村新之丞(キムタク)は藩主の毒見役を務めて
いたが貝の毒にあたり視力を失う。どん底に陥り、切腹をしようとした新之
丞を妻・加世(檀れい)が献身的な介護で助けるが、その陰で苦しい生活を
守るため、妻が番頭の島田(坂東三津五郎)にもてあそばれていたことを知
る。命をかけて守らねばならない名誉・面目の「一分」をかけ、ある行動を
決意する。

◆すっかり夫婦 檀&キムタク 木村との夫婦役で元宝塚娘役トップから女
優デビューした檀れいは、キャンペーン自体が初めて。芋煮会では、完食し
た木村のペースについて行けず「半分しか食べられなかった」と残念そう。
キムタクが「映画では失明する役。きれいな檀さんを見て話せずじれった
かった」と言えば「現場で木村さんが気遣ってくれた。頼っていいという気
持ちが出ていると思います」と檀。撮影が終って仲むつまじい夫婦のムード
を漂わせた。

(スポーツ報知10月3日)

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