舞台 言葉で羽ばたける
稲垣吾郎主演の「魔法の万年筆」が、12日から6月12日まで、
東京・渋谷のパルコ劇場で上演される。劇団「ラッパ屋」主宰の鈴木
聡の書き下ろし作。稲垣は「ファンタジーと鈴木さんならではのシュ
ールな笑いが混在した作品。会話劇のシンプルな面白さを伝えたい」
と、抱負を語った。(坂成美保)
「ドミノ倒しの爽快感」
舞台は1920年代のニューヨーク。27歳の売れない小説家パー
カー(稲垣)は、「いい万年筆さえあれば傑作が書ける」と信じ、デ
パートに万年筆を買いに行く。そこで出会った店員のデルタ(西牟田
恵)と恋に落ちるが、大作家の娘セーラー(久世星佳)との縁談が持
ち上がる。
パーカーは「彼女と暮らしたら、アイスクリームの匂(にお)いの
する幸せに僕は溺(おぼ)れて、小説家として駄目になる気がするん
だ」と、デルタを捨てて、セーラーと結婚する。「魔法の万年筆」を
失って行き詰まった時、変わり果てたデルタに再会。「田舎者の僕が
、ニューヨークに愛されるためには、有名な小説家になるしかないと
思い込んだ」と悔やむ。
台本を読んだ時、「若さゆえの希望と絶望が詰まった物語」に共感
した。優柔不断で気弱な主人公を「笑いと涙で、温かく包み込む」優
しさにふれながら、けいこを進めている。
SMAPの一員として歌手デビューして16年。テレビドラマやバ
ラエティー番組、映画でも多彩に活躍。昨年の舞台「ヴァージニア・
ウルフなんかこわくない?」では、段田安則、大竹しのぶらと共演し
、せりふが激しくぶつかり合う会話劇に真っ向から挑み、自信を深めた。
会話劇は、せりふが長い分だけ、けいこは苦しい。でも続けている
うちに、感情がこもり、まるで自分の言葉のように自然にあふれ出す
瞬間がある。その時、舞台は「自由に羽ばたける場所」となる。
「映画やテレビを撮る時は、毎日少しずつ、積み上げていく楽しみが
ある。舞台は、たった2時間半の本番に、自分が演じる人物が生まれ、
死んでいく。完成したものを、客の前で一気にドミノ倒しにする、爽快
(そうかい)感がある」
33歳。将来を具体的に思い描いている訳ではない。今はただ、映像
で語り尽くせないものを舞台で探し続けている。「年々、役の幅を広げ
てこそプロ」の言葉に、プライドや信念をにじませた。だが、気負いや
焦りは感じさせない。
「年齢を重ねることで、失われていくものと、進化していくものがあ
る。一つだけに執着したくない。時代は常に動いている。その時々に、
ありのままの自分を受け入れ、リアルに表現したい」
演出は鈴木、音楽は本多俊之。小林隆、阿南健治、三鴨絵里子、山崎
一、河原雅彦が共演する。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/stage/theater/20070509et06.htm
- May 11 Fri 2007 21:56
「魔法の万年筆」主演 稲垣吾郎
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